ゴアテックス素材レインウェアの洗い方
2021/03/25
ゴアテックス(Gore-Tex)素材のレインウェアですが、洗わないとゴアテックスの性能が落ちてきてしまいます。
洗うと生地が傷みそうと思ってる方も多いですが、実際は生地に付着した土や汚れによるダメージの方が、生地にとっては深刻な問題となります。
そのため、登山から帰ってくる度に、しっかりと洗濯を行いましょう。
1.タグの確認
まずはタグの確認をしましょう。ゴアテックスと一言で言っても、複合素材のものや特殊な加工を施しているものもあります。
今回は通常洗濯できるものについてお話ししていきます。
2.すべてを閉じる
生地や他の洗濯物を傷付けないように、ベルクロやファスナーなどをすべて閉じます。
また、コード類はムラや洗い残し防止のために緩めておいてください。
3.脱水なしで洗濯機へ
レインウェアをやや大きめの洗濯ネットに入れて、洗濯機に入れます。
この時の水の温度ですが、40℃以下のお湯で洗うとより効果的です。
また、洗剤がウェアの表面に残ると、撥水性・防水性・透湿性といったゴアテックスの機能を阻害するので、すすぎは十分に行ってください。目安としては、通常の洗濯時の2倍程度すれば良いと思います。
粉洗剤や柔軟剤、漂白剤、染みぬき剤は、生地を痛めたり、ゴアテックスの性能が低下するので、使用しないでください。
1番の注意点ですが、防水素材は水分を通さないため、脱水を行うとレインウェアが破ける、もしくは洗濯機が壊れる可能性があるため、脱水はしないようにしてください。
4.水を切り、陰干しをする
レインウェアについた水分を軽く切り、風通しの良いところで陰干しします。この時、生地を痛めますので、レインウェアは絞らないようにしてください。
5.当て布をして、アイロンがけ
陰干し後、レインウェアの洗濯タグに従って、当て布をして、アイロンがけしていきます。
アイロンがけの温度は、高温だと溶けてしまうので、低温80〜120℃程度でかけるようにしましょう。
また、アイロンではなく、乾燥機の使用も有効です。その場合は、洗濯機使用後に乾燥機を使い、乾燥させていきます。
温度が選べるタイプの乾燥機の場合、標準の設定が良いと思います。