革製の登山靴って洗えるの?革製登山靴を長く愛用するための洗い方を解説します
2021/03/25
土砂や泥道・草むらなど、登山では色々なところ歩くため、登山靴も1回の山行で結構汚れてしまいます。
しかし、登山靴は汚れたまま放置しておくと、劣化が進みすぐにダメになってしまいます。
そのようなことがないように、下山後はしっかりとお手入れすることが大切です。
今回は私のお気に入りの革製登山靴、ゴローのブーティエムを洗っていきたいと思います。
Contents
革製登山靴の洗い方
靴ヒモ・中敷きを外し、中性洗剤で手洗い
まずは靴ヒモを解き、解放します。
この時に靴ヒモの摩耗具合もチェックしときましょう。
登山中に切れたら大変です。
中敷きをしていたら、この時点で中敷きも取っておきましょう。
また、靴ヒモ・中敷きは、中性洗剤を使って手洗いします。
手洗い後は十分にすすぐこともお忘れなく。
シャワーで泥落とし
靴の中が濡れないように気をつけながら、シャワーで汚れを落としていきます。
しつこい汚れがあるようだったら、濡らした布切れで優しく拭き取るといいと思います。
また、靴底は桶などに水を溜めて、水面を揺らすようにちゃぷちゃぷするといいと思います。
靴底も綺麗に
登山靴は岩場などでも滑らないように、ソール(靴底)の溝が深くなっているものが多いです。
そのため、溝の間で泥が固まっていたり、小石が挟まっていることがしばしばあります。
そんな時はTAPIR(タピール)のシュムッツブラシを使って、ガシガシと靴底をきれいにしていきます。
ちなみにTAPIRはドイツの天然素材を使用した皮革ケア製品を製造しているブランドで、ブラシにも描いてあるバクがトレードマークとなっています。
また、このブラシもですがデザインがおしゃれで可愛く、私一押しのブランドです。
話が逸れましたが、ココナツファイバーで作られているこのブラシで、ソールを洗っていきます。タワシのようにとてもしっかりとした硬さがあり、溝の汚れもしっかりと掻き出せます。
そして、ブラシの端の尖っている部分を使って、小石を取り除いていきます。
爽快に取れる感じがとても気持ちいいので、私はこの作業が結構好きなのです(笑)
陰干しにて乾燥
革製品は紫外線によってダメージを受けるので、風通りの良い場所で、陰干しで乾かしていきます。
大体一日くらい置いておけば乾くと思います。
防水ワックスを塗る
ゴローで勧められた、ゴローオリジナルの防水ワックスを塗っていきます。
こちらをお持ちでない方は、Collonil(コロニル)のレザーワックスがおすすめです。
防水ワックスは、ロウを革に浸透させることによって防水性を持たせます。
そのため、余分に塗っても効果がないため、薄く全体に塗っていきます。
塗り方は指で直接でも構いませんが、私はテカテカになるのが嫌なのでペネトレィトブラシを使って塗っていきます。
豚毛を使用した小型のブラシで、金具の部分や靴とソールの間など、細かい部分にまでワックスを塗ることができます。
全体にまんべんなく塗れたら、乾かします。
靴ブラシで磨く
防水ワックスが乾いたら、靴ブラシを使って丹念に磨いていきます。
このブラッシングによる摩擦熱で、革にロウを浸透させていきます。
おおよそ20分くらい磨けばOKです。
湿気ないように保管
革靴全般に湿気は大敵です。
風通しのよい日陰で保管しましょう。
また、私は除菌・カビ予防対策に加えて消臭もできるWOLY(ウォーリー)のバイオフレッシュデオを毎回靴の中にスプレーしています。
この除菌スプレーは穀物やフルーツ等の天然植物から抽出した成分から作られているナチュラルなもので、香りはグレープフルーツ・ラベンダー・アップル・レモングラスの4種類があります。
おすすめはグレープフルーツの香りです。
さわやかな柑橘類の香りで、靴の中をスッキリさせます。
靴の型崩れ防止と湿気対策には、シューキーパーも有効です。
シダーを使用した本格的なシューツリーでも良いですが、値段が高く、また形状もビジネスシューズ向けのものが多いです。
そのため、私はIOTC(アイオーティカーボン)の”炭草花 ブーツキーパー セル ベリーショート”を使っています。
木炭を使用しているため、型崩れ防止と湿気対策に加え、消臭効果があります。
また、天気の良い日に乾すと吸湿能力が回復するので繰り返し使用することができます。
しっかりお手入れをして、世界に1足だけの登山靴を!
製登山靴はきちんと手入れすれば、長い間使用することができます。
また、革製品は経年変化によって徐々に表情を変え、世界に唯一の登山靴へとなっていきます。
しっかりお手入れをして、みんなが羨むようなかっこいい靴に仕上げていきましょう!